格安スマホの多くは、docomo回線を利用しています。一方で、au回線で格安スマホを提供しているMVNO(格安スマホサービスを提供する会社のこと)も存在します。
では、docomo回線の格安スマホと、au回線の格安スマホは、どういった違いがあるのでしょうか?なぜほとんどの会社はdocomo回線を利用しているのでしょうか?
格安スマホにおける、回線の違いについて解説します。
docomo回線とau回線の違いとは?
そもそもdocomo回線とau回線って何が違うのでしょうか?簡単に言うと、通信規格が違っているのです。au回線の通信規格の方が変則的なため、多くの会社はdocomo回線を使用しています。
その中で、実際au回線を使った場合、どんなメリットやデメリットがあるのかを解説します。
格安スマホでau回線を選ぶメリット
現時点で、au回線を利用できるMVNOは、mineoとUQ mobileの2社です。この2社の、au回線ならではのメリットは何なのでしょうか?
通信速度が早い
最大のメリットは、au回線の格安スマホは、docomo回線の格安スマホよりも通信速度が速いということです。
mineoはdocomo回線とau回線を選べる唯一のMVNOなのですが、2つの回線を比べると、au回線の方が通信速度は速い数値を記録しています。
また、UQ mobileは、全格安スマホの中でも最速の通信速度を誇り、こちらもau回線の速度の速さを証明していると言えます。
このように、au回線の最大のメリットとして、速度が速いということが挙げられます。
価格が安い
これは、mineoの場合ですが、auプランの方がdocomoプランよりも月額料金が安いです。
と言っても月額にして90円安いだけなのですが、少しでも安いに越したことはないので、価格面でもau回線はメリットがあります。
一方、UQ mobileに関しては、価格については平均より若干高めの水準と言えます。これは、UQ mobileのスタンスとして、多少の価格の上乗せをしてでも、高品質の通信速度を確保しているからです。
auから乗り換える際、端末をそのまま使える
現在auを使っていて、そのままの端末使用で格安スマホに乗り換えたいという場合は、必然的にau回線を選ぶことになります。
mineoとUQ mobile以外の会社だと、端末の購入が必須になってしまうので、コスト面から考えれば、auユーザーにとってはありがたいです。
格安スマホでau回線を選ぶデメリット
メリットを見ると、au回線の方が速くて安くて良いと感じますが、デメリットもあるので解説します。
速度がdocomoに比べて不安定
メリットとして、au回線の速度の速さを挙げましたが、安定感という面ではdocomo回線に軍配があがると言えます。
どういうことかと言うと、速度数値的にはau回線は高いのですが、1日を通して、時間帯ごとの速度差が大きかったりするようです。極端に速い数値と、遅い数値が混在するということです。
多くの人は、いかに速く通信するかよりも、いかに通信が遅くないかを重視します。そのため、通信速度が遅くなるのをなるべく減らしたい場合は、au回線よりもdocomo回線の方が良いと言えそうです。
使える端末の種類が少ない
au回線は、通信規格が変則的なので、対応していない端末も多いです。そのため、端末を選ぶ選択肢の多さでは、docomo回線にメリットがありそうです。
これは、どの端末を使いたいか、こだわりがあるかによって変わってくるので、auプランを選ぶ場合、自分の使いたい端末が利用可能かどうかはチェックするようにしましょう。
まとめ
まとめると、
・au回線を利用できるMVNOは、mineoとUQ mobile
・docomo回線は通信速度の安定感と、使える端末の幅広さにメリットがある
・au回線は、価格面と、auからの乗り換えにメリットがある
ということになります。
基本的には、こだわりがなければdocomo回線を選び、通信速度にこだわる方はUQ mobileを、価格面にこだわるかたはmineoのauプランをお勧めします。