格安SIMの普及について、面白い記事を読みましたので紹介したいと思います。なんでも、格安SIMの存在を知りながらキャリアを使い続ける人が、”なぜ格安SIMに興味が無いのか”を調査したという記事です。
参考記事:スマホの新料金プランの実態調査 格安SIMに興味を持たない理由は?
値段が高くてもキャリアスマホを使い続ける理由は?
格安スマホに興味を持たない理由を調査した、上記記事内のアンケート結果がこちら。
格安スマホに乗り換えしない一番の理由は、「大手キャリアの方がなんとなく信頼性があるので」という結果になりました。これは、個人的には意外な結果でした。
というのも、私は格安SIMについて多くを勉強してきた上で、最近はキャリアの2年縛りや高額な利用料金に法的介入があるなど、キャリアの方こそ不信感のあるイメージが強かったからです。
ですが、思えば私も、格安スマホが出現した当初は「安かろう悪かろう」のイメージでしたし、アンケート結果と全く同様の理由でdocomoとauを使い続けていました。
スマホ利用における信頼性とは
この、信頼性という部分ですが、多くの意味を含んでいます。アンケートにおける信頼性とは、「契約会社のことを良く知っている(実績がある)」「会社が潰れない」「今まで使ってきた」という意味での信頼性でしょう。
ここには認知度が関与するところが大きく、新興の格安SIMが世間的に認めてもらうには、まだまだ時間がかかりそうです。実際にはケイ・オプティコム(関西電力系)や楽天、TSUTAYAなど名だたる企業のサービスなのですが、そういった会社が携帯事業をやるというのには、少なからず不安があるようです。
一方、サービスの内容に関する信頼度は、とっくに格安SIMが上回っていると思います。料金体系のシンプルかつわかりやすさや、最低契約期間の少なさなどには圧倒的な透明度があります。
何より、キャリアが寡占状態をいいことに法外な価格を請求していることを考えれば、搾取されている相手を”信頼”しているというのは何ともおかしな話です。
この信頼性の部分については、今後格安SIMの信頼度が上がっていくことが予想されるため、キャリアとしては、より健全な運営姿勢が求められます。ところが、同記事内では、キャリアの新料金プランに対する満足度の低さが示されており、まだまだ改善の余地は大きそうです。
速度速度・通信品質に対する不安
アンケート結果の第2位が、「通信速度や通信品質に不安があるので」になっています。私は、完全にこの項目が1位だろうと踏んでいました。この、通信速度・通信品質の部分については、たしかに議論の余地があるので、キャリアから離れられない理由としては最もなものだと思います。
実際、回線品質に関してはキャリアの方が現時点で上なので、ここは価格とのバランスを考えた上で、向き不向きがあると思います。こちらの記事も参考にしてみてください↓
(参考記事:格安スマホが向いているのはどんな人?)
とはいえ、アンケート結果は順当なもの
格安スマホとしては、人気が出てユーザーが爆発的に増えるのは、必ずしも良いことばかりではありません。
というのも、スマホにおける通信速度は、会社の回線設備(MAX速度)÷ ユーザー数になるからです。設備の増強は各社日々行っていますが、並行してユーザー数自体も日々増えているため、増えすぎてしまっては困るのです。極端な話、明日ユーザー数が2倍になれば、通信速度は半分にまで低下しかねません。
こういった状況から、格安SIMの普及は、徐々に行われるのが、ユーザーとしてもMVNOとしてもありがたいのです(キャリアは除く笑)。
今後格安SIMの普及率は右肩上がりが予想されますが、自分に格安SIMが適しているのか判断した上で、できれば無駄な出費は抑えたいところですね。また、格安SIMに乗り換える時は、なによりもまず会社選びが重要なりますので、当サイト等参考にしてくださいね^^