格安SIMにおいて、意外と知られていないのが、通話についての部分です。携帯電話なんだから通話はできてあたりまえと思われがちですが、格安SIMの通話については3パターンありますので、知っておくと便利だと思います。
①通話はできないデータ通信のみのパターン
②IP電話により通話可能なパターン
③通常回線と同じ090・080回線で電話できるパターン
それぞれのパターンは、契約会社によって違ったり、同じ会社でも選べたりする場合がほとんどです。それぞれのメリットについて解説します。
①通話はできないデータ通信のみのパターン
格安SIMは、広告とかで月500円〜!とかをよく見かけると思います。そういった最安のプランは、まず間違いなく電話ができないプランの場合の値段です。電話機能がなく、アプリやネット使用に限定されている分、破格の値段を実現しています。
「携帯なのに電話できないの?」と思われがちですが、このプランにはこのプランなりの有効活用法があります。例えば2台目のスマホとして使い分ける場合や、LINEなどのアプリの通話しかしない場合など、通話機能をなくすことで大きく節約できるのです。
他にも、通話しかできないタイプの格安のガラケーを電話用として所持し、プラスでデータ通信のみのスマホを持つ、というケースもあります。通話はガラケー、その他はスマホとして使い分けることで、大手キャリアの電話かけ放題を利用しながら、アプリやネットなどはスマホを利用。結果的に合計金額を安く抑えながら、両者の良いとこ取りができます。
何より、データ通信のみだと、月500円〜1,500円ほどに収まる場合が多く、とにかく安くスマホを使えるのが利点。
・とにかく安く抑えたい
・利用が限定的で、必要以上の性能は必要ない
という方へオススメの使い方です。
②IP電話により通話できるパターン
IP電話というシステムはご存知でしょうか?IP電話とは、電話回線ではなくネット回線を利用して電話をする仕組みのこと。何が違うのかというと、普通の電話に比べて、『ネットの混雑状況によっては通話品質が劣る』 『050から始まる新電話番号が必要で、今までの電話番号が変わってしまう』といったデメリットがあります。
ただ、その分、
・契約料・通話料共に安い
・IP電話同士ならどれだけ通話しても無料
などの大きなメリットがあります。通話はしたいがなるべく安く抑えたい方、最低限の電話ができれば良いという方や、電話番号が変わってもかまわない方、新規で契約する方にはちょうど良いかもしれません。
価格は月1,000円〜2,000円ほどに収まる場合が多いです。
③通常回線と同じ090・080回線で通話できるパターン
大手キャリアと同様、高品質の通話を今まで通り使用できる格安スマホもあります。データ通信のみ、IP電話のみのものと比べると、その分価格は上がりますが、それでも通常のキャリアスマホと比べれば断然安いです。
なるべく今まで通りの機能や利便性を確保しながら、価格を抑えられるところまで抑えたい、という方へオススメ。だいたい月1500円〜3000円ほどで収まります。大手キャリアの平均月額が6,500円と言われてるので、これでも半額以下には収まることになります。
・電話番号を変えずに格安スマホに変えられる
・機能面でのストレスがない
・大手キャリアと変わらないのに値段が安くなる
といったメリットがあります。
これが一番人気のパターンで、スマホの使用頻度が多く、二台持ちなどではない場合は、このパターンがオススメです。管理人も、mineoの通話付き、月3GBのプランで、月額1,800円ほどで利用しています。
また、通常回線で通話できる契約の場合でも、会社によってかけ放題プランのある会社と無い会社があります。通話(発信)が多い方は、必ずかけ放題プランの付いている会社を選ぶようにしましょう。
→かけ放題プランのあるオススメの格安SIM