格安スマホは、とにかく安く、サービスも良く、大きなメリットがあります。ただ、良い面だけでなく、デメリットもあります。
では、格安スマホはどういった人に向いているのでしょうか?注目すべき点(格安スマホに変えることで主に変わる点)は次の4つです。
①料金
②通信速度
③通話料金
④実店舗サービス
これらの違いを知った上で、自分が格安スマホに向いているのかどうかを、チェックしてみてください!
①料金
格安スマホに乗り換えた場合、一番大きく変わるのが料金ですが、料金面についてはほとんどメリットしかありません。キャリアスマホの平均月額は6,500円と言われていますが、格安スマホにすれば月額2,000円ほどになります。とにかくスマホ代を安くしたいという方は、誰より格安スマホに向いていると言えるでしょう。
肝心なのは、安くなった上で、他のデメリットがあるのかどうかというところだと思いますので、次はデメリット的な変化について見ていきましょう。
②通信速度について
格安スマホの最大のデメリットが、通信速度になります。ただ、通信品質が下がるとは言っても、一体どれくらい変わるのかが分からなければ、判断のしようがありません。
ここに関しては、人によって言っていることが違ったりするので、多くの方が「結局どれくらいの品質なのかわからない」という印象を持っているようで、これが理由でなかなか格安スマホに乗り換えられないという方が多いです。
なぜ格安スマホの通信速度は曖昧なのか
なぜ、格安スマホの通信品質について曖昧なのかというと、『会社・時間帯・プランなどによって全く違うから』なんです。特に、格安スマホは参入自由な分、会社によって明確な当たりハズレというものがあります。
安さや知名度だけで粗悪な会社と契約してしまった方は、「遅すぎてキャリアに戻した」なんて事例も多いですし、優良会社と契約した場合は、「なんだ、別に通信品質たいして変わらないじゃん」となるわけです。
実際のところ通信品質はどれだけ落ちるの?
正しい会社選びをしたという前提で、現時点(2016年8月)の格安スマホの通信品質は、キャリアと比べてどれほど差があるのでしょうか?実際にmineoを利用している私が正直に話したいと思います。
まず、格安スマホが日々進化しているとは言っても、現時点でキャリアスマホの通信品質と比較すると、通信速度は確実に落ちます。どんなに正しい会社選びをしても、キャリアスマホと全く同じような通信速度にはまだ達していません。キャリアスマホの通信品質から、1ミリ足りとも通信速度を落としたくないという方には、格安スマホは向いていません。
では、どれくらい落ちるのかというと、答えは「部分的に落ちる」です。基本的に通常時は、キャリアスマホと変わらずサクサク通信できるので、差は一切感じられません。
ただ、ユーザーの利用が集中する時間帯になると、「あ、遅いな」と感じます。(主に昼の12時台。8時台や18時台に部分的な速度低下を感じることも)
速度低下の度合いは、12時台に関してはけっこう遅く、SNS程度なら支障ありませんが、ネット閲覧などをする場合はストレスを感じるレベルです。それ以外は、いつもより遅いがそれほど苦にはならないという感じです。
ですので、『基本的には変わらないが、1日の中で通信速度が遅くなる時間帯があったり、部分的に速度低下が感じれらることがある』という点が許容できるなら、迷わず格安スマホの変えて良いと思います。
スマホゲームのヘビーユーザーは注意
あとは、容量の大きいスマホゲームをする場合。これは、ゲームによって全然違いますが、私の場合「オルタンシアサーガ」というゲームを屋外でする時は速度が遅いな、と感じます(知らない人はすみません笑)。一方、「ポケモンGO」などをする場合は特に支障はありません。
スマホゲーム、特にリアルタイムのやりとりが求められるゲームを日常的にする方は、格安スマホは向いていいないのかもしれません。
家にWi-Fiがある人は格安スマホに向いている
私の場合、そもそも家ではWi-Fiなので、速度低下もくそもありません。また、外では通勤電車と会社の休憩時間くらいしかスマホを触りませんので、特に速度面で困ることはありません。休日は、平日昼ほど極端な通信の偏りはないので、基本的に安定しています。ですので、個人的に速度面での満足度はかなり高いです。
このように、生活スタイルによって向き不向きがあるのですが、家での滞在が多く、家にWi-Fiがある、という方に関しては、基本的に格安スマホは向いています。
③通話料金
通信速度の次に気をつけるべき変化が、通話料金についてです。LINEなどのアプリではなく、通常番号での通話(発信)が多く、現在かけ放題などのプランに加入しているという方は、チェックが必要です。通常発信をほとんどしないという方は、この項目は跳ばしてもらって大丈夫です。
格安スマホのかけ放題について
格安スマホにも、かけ放題プランはあるのですが、いくつか気をつけなければならない点があります。それが、キャリアと違い、全ての会社にかけ放題プランがあるわけではない、という点と、かけ放題だがIP電話のケースがあるということです。
かけ放題のある会社を選ぼう
格安スマホは、全ての会社でかけ放題があるわけではありません。そのため、何気なく会社を選んで通話していると、通話料金がどんどん膨らんで、格安スマホなのに全然安くないなんてことになりかねません。
では、どの会社にかけ放題があるのか?ということですが、IP電話の剣を含めた上で後述します。ともかく、格安スマホは、かけほうだいのある会社は限られている、ということはしっかり覚えておきましょう。
IP電話に注意
IP電話とは、電話回線ではなく、ネット回線を利用した通話のこと。安く通話できる一方、通信が集中すると通話品質が落ちる、アプリ経由での発信が必要、110などの緊急番号にかけられない、などのデメリットがあります。
格安スマホでは、「かけ放題プランはあるが、IP電話のかけ放題プランである」というパターンが多く、うっかり契約してから気づき、不便な思いをするケースもあります。
かけ放題=今までと全く同じかけ放題ではないということには、注意が必要です。
正しいかけ放題が使える会社はココ
では、かけ放題プランがあり、IP電話ではない会社はどこなのかというと、DTI SIM、楽天モバイルの2社です。他の会社のかけ放題はIP電話ですので、この2社を選ぶのがベストでしょう。
ただ、ひとつ気をつける点があります。この2社なら月額800円ほどでかけ放題がつけられるのですが、一回あたりの通話が5分以内、という制限がついてしまいます。
ですので、多少オーバーするくらいなら全然安いのですが、長時間の通話を頻繁にする、という方は、残念ながら現時点では格安スマホには向いていないことになります。昔はかけ放題自体なかったことを考えれば、格安スマホのかけ放題も進化はしてますので、いずれは制限が外れることもあるかもしれません。
5分制限付きでも支障がないという方は、問題なく格安スマホに乗り換えられます。また、DTIと楽天のどっちが良いのかということですが、個人的には信頼感からDTIをお勧めします。楽天ポイントを貯めたい方は、楽天モバイルでも良いと思います。
④実店舗サービス
格安スマホに乗り換えると、実店舗の数が少なくなります。キャリアケータイは、町中にケータイショップがあるため、万が一の時ショップに駆け込めば、即座に対応してもらえます。
一方で、格安スマホは、都心部では実店舗がある程度できてきているのに対し、郊外では実店舗はほとんどありません。ケータイショップに日頃からお世話になっているという方は、キャリアの方が安心感はあると思います。
まとめ
まとめると、格安スマホに向いている人とは、『部分的な速度低下くらいなら許容でき、通話はあまりせず、ケータイショップの利用も多くない方』ということになります。
この条件にバッチリ当てはまる方は、間違いなく格安スマホに向いています。すぐにでも格安スマホに乗り換えてみてはいかがでしょうか?